点火時期を進めたい(その3)

 

手持ちのGB250に装着可能なCDI群
左から、中華青、純正、純正の予備、モンキー用

ってことで、机上であれこれ考えてても仕方がないので、手持ちのCDIをあれこれ付け替えて、現状の点火時期を確認してみることにしました。

GB250は、クランクケース左側のカバーにクランク角の点検窓があり、カバーボルトを外すと、フライホイール外周に刻印されたTマーク(上死点)、Fマーク(点火時期)、最大進角(|線が2本あっって、最大進角時にその間だと正常って事っぽい)の3つがあるんですが、クランクを回しても一向に見つからなくてですね...

「プラグホールに割り箸を突っ込んで、クランクを回して割り箸が一番飛び出る付近が上死点(排気なのか圧縮なのかはマークだけではわからない)」という、超原始的な手法で上死点近辺にクランク角を合わせ、クランクを前後にゆっくり回しつつ、狭い穴をiPhoneのライトで照らしてみたところ、

フライホイール 外周エッジ にひっそりとTマークが...

ちなみに、Fマークはこんな感じ。
Tマークの左側にあります。


何とか、無事に発見。けど、エンジンを真横から覗き込まないと確認が難しいというか、リフトに載せないとまともに見れない感じでしたので、ドライバーにウェスを巻きつけてパーツクリーナでフライホイール 外周を脱脂し、この狭い穴から筆を突っ込んで、おおよそのマーク位置をペイント。

黒帯がFマーク近傍
Tや|近傍にも同じような感じでマーキングを実施


今回はおおよその傾向がわかればいいので、きちんと角度を出してマーキングするのは次回オイル交換時に先延ばしです。(ケースカバーを外す必要があるため)

3000円ぐらいで調達したタイミングライト
光量は十分でしたが、タイミングホールからのオイルミストで
計測後のライト部にはオイル汚れが...
単気筒だとケース内の内圧変動は結構大きそうなので、
いわゆる内圧バルブも試してみたくなります。


って感じで、下準備も整ったので、タイミングライトを繋いで、今ついてるモンキー用CDIから順番に点火時期を確認すると、

 モンキー用純正純正予備中華青
100010ぐらいFマークぴったり1本目
150010ぐらいFマークぴったり1本目
200015ぐらい12ぐらい1本目
250024ぐらい未計測1本目
30001本目20ぐらい1本目

って感じでした。中華青の固定進角は事前の情報通りだったんですが、今つけているモンキー用に関しては、事前の予想とは違い、

・最大遅角が、事前予想:16度近辺→実測:10度近辺(遅角幅が予想より大きい)

・3000rpmで最大進角付近に到達(予想より進角カーブが急)

っと、始動時以外は中華青の固定進角とそれほど変わらない感じ..。

アナログ回路ですので、遅角幅はピックアップコイル の起電力とかに影響されるのでしょうが、250ccは3000rpm以下なんて停車時以外はほとんど実用域から外れているので、いくら始動時の点火時期がGB250純正と近いとはいえ、3000rpmで最大進角付近まで進角してしまうのであれば、「始動時やアイドリング時に、中華青よりはエンジンに優しい」以外に、純正からわざわざ付け替えるメリットはあまりないのかもしれません。モンキーとGB250とではコネクタの形状も違うので、5Pin→6Pinへの変換ケーブルも作らないといけませんし...

ピックアップを動かす検討もしたので余計な線も入ってますが、
グラフ化するとこんな感じ。
モンキー用は、進角の傾きが予想外に急角度でした。
GB250の最大進角28度って点火時期が7500rpmのトルクピークに
最適化されていると仮定しての検討となります。

けどまぁ、CDI故障で新規手配するのであれば、青よりもモンキー用を選ぶ方が安全ではあるかと思います。

計測中の様子
これでも結構な音量なんだよなぁ...

あ、3000より上を計測してないのは、単に作業場所(マンションの駐輪場)の音量対策です。

まぁ、これで、手持ちのCDIの特性はおおよそ把握できたので、とりあえずは今つけているモンキー用を継続使用しつつ、今後の作戦を練ってたんですが、このままアナログAC-CDIで点火時期を進角するのであれば、

・使う予定のない固定進角の中華青CDIを分解し、パルス入力部分にCRタイマー回路を追加して、遅角と進角カーブを私が求めるものに合わせる。コンデンサや抵抗の選定は実車でのトライ&エラーが必要かも。(アイドル域で8度前後、最大進角回転数6000rpmぐらいになればいいんだけどなぁ)

・その後、点火パルスのピックアップ位置を7度ほど進める

・結果、両者の組み合わせで、計算上は、アイドル域で15度前後〜中間域は純正相当〜最大進角は35度になるはず

黒=純正、オレンジ=改造後のCDI、赤=ピックアップも進角の予想図

って感じで考えてます。

何となくですが、モンキー用CDIのパルサー入力線に抵抗をかませば進角グラフが寝るんじゃないかなって気もしますし、もしそうであれば、抵抗値さえ決まれば、既存の5P→6P変換配線に割り込ませるだけなので一番楽そうなのですが、電気回路には全く明るくない(配線図が追える程度)ので、これもトライ&エラーが必要っぽい感じです。

けど、実際のところ、マップ作成可能なデジタルCDIの導入が一番確実だろうなぁw

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