点火時期を進めたい(その2)

 ってことで、高回転域でのGB250の点火時期を進める方策としては、

1)点火シグナルのピックアップ位置を物理的に進める

2)点火シグナルの発生タイミングをデジタル的に進める

の2択になりますが、まずは、1)の方向を検討してみます。

GB250の点火シグナルのピックアップは、一般的なクランクケース左側のジェネレータカバー内ではなく、ケース右側カバー内、オイルポンプ駆動ギアの右上にあります。

黄丸内の部品が点火信号のピックアップセンサー。
オイルポンプのギアと比べても結構でかいっすね(汗


ピックアップセンサーと反応する突起は、GB250では別部品となっており、
クランクシャフトのスプラインに嵌合することで位置決めされてます。

点火時期の変更は、ピックアップセンサーをエンジンに固定するステーのねじ穴部分を長穴加工し、マグネットの位置を前後させるのが一般的な手法ですが、GB250の場合は、センサーと反応する突起が別部品ですので、突起側の部品を肉盛り溶接し、任意のタイミングに切削する方法も取れそうです。(一般的な車両では、フライホイールに四角い板状の突起があり、それを削ったり、伸ばしたりすることもあるようです)

固定穴を長穴加工(というか、実質は切り飛ばし)してピックアップセンサーを動かす方が簡単そうではありますが、パーツリストを見る限り、センサーはGB250では結構厳密に位置決め固定されてる雰囲気ですし、どれぐらい動かせるか、それがクランク角に置き換えて何度になるのかは、実機を再度バラして計測し検討する必要があるのですが、計測するにはオイルを抜く必要がありますし、クラッチ側カバーのガスケットも手配する必要がありますので、次回のオイル交換に合わせて作業ってのが現実的な気もします。(オイルポンプのギアが抜けると車載のままでは再装着が面倒だったり、ケース内部のオイル配管のOリング紛失リスクもあったりするので、出来ればあまり開けたくなかったり)

とりあえず、物理加工は後回しにして、純正を含め、まずは手持ちのCDIの点火時期の進角特性を実測したいのですが、フライホイールに角度を細かくマーキングするには左のケースカバーを開けねばならず、また、GB250はフライホイール側にもオイルが回っているため、先日オイルを交換したばかりの今はちょっと時期じゃない感じ。

カバーの点検窓自体も穴が小さくてとても見づらいので、ペイントマーカーでも穴から突っ込んで、Tマーク、Fマーク、最大進角マークあたりに目立つ印でも付けてみようかなぁ....←オイルと熱ですぐに消えてしまう気もしますが...

>>続く

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